■家紋のモチーフに関する補足説明

 家紋は単一の要素で成り立っているものもありますが、多くは複数の要素を組み合わせて作られています。そのような家紋は、大きく分けて「基本要素」部分と、「外枠」部分の2つで構成されています。ちょうど、漢字でいう「へん」と「つくり」のようなものです。この2つの構成要素は、それぞれ何らかのモチーフに属します。つまり、1つの家紋でありながら複数のモチーフに属することがあるわけです。
 「かもんかもん」では、このことを考慮し、検索ツールでモチーフ検索をした場合に、「基本要素」と「外枠」どちらのモチーフからでも検索できるようにしました。例えば、「丸に亀甲に花菱」紋は、<丸><亀甲><花菱>の、どのモチーフで検索しても該当するようになっています。
 ただし、一覧表に関しては重複して掲載してはおりません。製作過程の都合により、当てはまるモチーフのうちのどれか一つに便宜上分類してありますので、例えば調べたい家紋の「外枠」のモチーフで一覧表を調べたところ載っていない、などという場合は、「基本要素」のモチーフの方に掲載されていないか見てください。


家紋の構成例

 

■家紋の名称について

□<かえで>と<もみじ>
 「楓」という家紋は、<かえで>と読ませる文献と<もみじ>と読ませる文献とがあります。これらは紋自体には違いはありません。ただ、名称において、50音では”か”と”も”で異なるため、文献によってカ行の扱いとマ行の扱いとして違いが出てきます。
 この件に関して「かもんかもん」では、「楓」=<かえで>として扱っております。そのため、「楓」紋の画像データは、「か」のフォルダに収録されています。検索ツールにおいても、50音検索は”か”で出てくるようになっています。また、キーワード検索で「もみじ」とひらがなで入れると該当家紋は現れません。

□名称の漢字表記について
 家紋の名称に使われている漢字には、同じ読みでも幾通りか種類があるものがあります。例えば「提盤」紋は、「提板」とも表記されます。また、一般的に使われている漢字表記とは異なる漢字を当てていることもあります。したがって、検索ツールでキーワード検索をするとき、漢字を入力して検索しても該当家紋が見つからない場合は、ひらがなを入力して、再度検索するようにしてください。

□読みと漢字の一覧
 当社調べです。文献によっては他にもこのような例はあると思います。

読み1

読み2

漢字1

漢字2

かえで

もみじ

 

かたばみ

 

片喰

酢漿草

ちょうばん

 

提盤

提板・打板

ちょうじ

 

丁子

丁字

ます

 

升・桝

りんどう

 

竜胆

龍胆

※赤文字の読み・漢字で統一しています